Kogei Art KYOTO
日本のアートとグッチの競演 「GUCCI COSMOS」展 in KYOTO
10月1日から12月1日まで、京都市京セラ美術館で、世界的なファッションブランド「GUCCI」の日本上陸60周年を記念した展覧会が開催されています。
GUCCI誕生の地フィレンチェと京都市は、姉妹都市を提携してから来年で60年を迎えることから今回の展覧会は日本と京都をオマージュし、GUCCIのアーカイブ作品を通じてブランドの革新の歴史とクリエイティビティの伝統を表現しています。特に京都とフィレンチェの長い交流を称え、双方の豊かな文化的価値と藝術的価値に光を当てる構成となっています。
会場は、6つの展示室を巡りながら、様々なテーマを通じて100年の歴史を持つGUCCIの過去・現在・未来に光を当てています。
ここからはテーマに沿って会場の様子を紹介したいと思います。
■TIME MAZE
この展示室は、フィレンチェのGUCCIに保管されているウェア、バッグやシューズ、アクセサリー、ラゲージなど、その次代を飾った様々な名品が年代に沿った同心円上に迷宮のように配されて、GUCCIのコードやレガシーをを体感できます。
■ZOETROPE
2番目の展示室は、ギリシャ語の「zoe(life)」と「tropos(turn)」を組み合わせた語で「wheel of life」という意味を持っていて、ラグジュアリーなライフスタイルと切っても切り離せない乗馬カルチャーの世界をテーマに、馬の優雅な動きを捉えた連続写真のインスタレーションとともにグッチの伝統的なデザインアイテムが展示されています。
■ECHOES
歴代のクリエイティブ・ディレクターたちのコレクションルックの作品が一堂に集められ、あたかもパーティー会場に迷い込んだような華やかな空間が拡がっています。
■LEISURE LEGACY
こちらでは、京都市京セラ美術館が所蔵する、余暇や屋外に因んだ伝統的な日本の絵画とともに、GUCCIがライフスタイルの様々なシーンを彩ってきたスポーツ用品やレジャーグッズなどが展示され、美術館での開催ならではのコラボレーションが楽しめます。
■BAMBOO
この展示室では、GUCCIの真のアイコンであるGUCCI BAMBOOをフィーチャーして1947年のその誕生から現在にいたるまでの変換を印象的なディスプレイで表現するとともに、GUCCI BAMBOOと日本の伝統工芸や現代アートとのコラボレーションアイテムをみることができます。
■RED THREADS
最後の空間は、Gucci Rosso AncoraというGUCCIを象徴するREDで彩られた空間で、アーカイブからイマジネーションを呼び起こすというこの展覧会のテーマを際立たせるアイテムやエレメントが展示されています。
この展覧会を通して120年の歴史を誇るこのブランドの革新とクリエイティビティに溢れる世界観を目の当たりにして、長きにわたって継承されてきたクラフトマンシップと確固たるブランディングの力をあらためて深く学びました。